阿弥陀寺
那智山の南西に位置する妙法山(標高750m)にある真言宗の寺。開 基は弘法大師で、古くから女人高野として親しまれていたほか、熊 野で亡くなった人の魂は必ずこの山に登るといういい伝えがあり、 今もこの寺へ遺髪や遺骨の一部を納める習慣があります。 杉の古木に囲まれる深閑とした境内には、本堂、大師堂、鐘楼、 荒神堂、同寺の中興といわれる応照上人の火定三昧跡などがあり、 境内から20分ほど山道を登る山頂には釈迦如来をまつる奥の院があ ります。また、本堂直下の見晴らし台からは、那智湾や勝浦湾から 太地、串本へといたる海岸線が一望できます。