「緑覚から心の真の姿へ」
真理の教えに耳を傾け、すべての苦悩や迷いの原因から抜 け出した状態を「緑覚」といいます。悟りの境地です。この悟りを 極め、さらに周囲の人々にも分けようという段階に達したとき、本 来の心の姿になるというのが熊野観心十界曼荼羅による教えです。 すべては心の動きであり、それを浄化するのもまた心であ る。その白い円のなかに描かれる「心」の文字は、そういう意味な のでしょう。