延命寺の庚申  
那智勝浦町宇久井の延命寺山門内にある庚申塔は、 同町内でも特に古くから多くの信仰をあつめていまし た。 昔から、庚申の日の夜は寝てはいけないという民間信仰がありました。寝てしまうと、人間の身体に住む「尸(し)」と言う三匹の虫が、身体から抜け出して、天帝に庚申の日までに行った人間の悪事を伝え、人間は、天帝から罰を受けることになると信じられ、このため人々は庚申の日に集まり、庚申をまつり、一晩中起きて朝まで過ごし天帝に告げ口出来ないようにしたのです。この集まるところが庚申塔であり庚申堂です。