清盛の死
源頼朝・木曾の義仲はじめ、全国各地の源氏が平氏追討の為蜂起 した時、清盛は病に倒れ、日に日に弱っていきます。熱のため、清 盛の身体は熱くなり苦しむ様子を「あまりに熱が高いので、清盛の 寝床に四・五間程近づいただけで、熱くて耐えられなくなり、清盛 の熱を冷まそうと、石の水槽に、冷水で有名な比叡山の千手院の水 を入れ、身体を浸すと、水はすぐに沸き上がって湯になり、柄杓で 水を掛ければ、身体には触らずに、焼け石に水を掛けたように、飛 び散り、たまに当たる水があれば、炎となって燃え上がり、部屋中 に黒煙が充満し、これはまるで、焦熱地獄に迷い込んだようである。 と言っております。そして、ついに熱のため亡くなりました。