平維盛の熊野詣で
出家した平維盛(たいらのこれもり)は、滝口入道を導師に、山伏 の姿に変え熊野をめざしたのです。途中九十九王子を参拝しながら すすみ、田辺より山中に向かう中辺路を通り、本宮に着いたのです。 そして証誠殿(しょうじょうでん=熊野本宮の中心の社殿)にて拝礼 すると、父重盛の熊野参拝に供した時のことが偲ばれて、感慨にふ けるのです。さらに船に乗り熊野川を下って新宮に着き、熊野速玉 大社に参拝し、神倉・阿須賀をめぐって熊野那智大社に参詣します。