発心門王子
「発心する」とは、善堤心を奮い起こすこと。すなわち仏の道に入 り、仏智を証する志を起こすことです。聖地に参る途中、参上に至 る間に、発心・修行・当覚・妙覚の4つの門をくぐって悟りを開く という修行は山岳信仰に見られます。熊野には4つの門のうち、発 心門だけがここにありました。険しい道程を越え、「発心門」の鳥 居をくぐった刹那の古人の胸中はどんなものだったのでしょう。