池神社


 

「池神社」は、元は辻堂と言うところにあり、手狭になっ たため、17世紀の初めに現在の場所に遷されました。21年ごと に改築され今日に到っています。「池神社」の名が示すとおり、水 に縁のある神社で、特に雨を司る神様として名高いのです。例大祭 は11月3日の文化の日。いつもは静寂につつまれている霊域が、 この日だけは人であふれます。

 

「池神社」の起こりとして次の言い伝えがあります。その 昔、笠捨山の麓に棲む大蛇が悪の限りを尽くして、旅の人や村人を 苦しめていることを知った「役の行者」が、この大蛇を退治しまし た。そして行者が下駄で踏みつけたところ、身体は三つにちぎれ、 頭と胴はそれぞれ、奈良「猿沢の池」、紀州・下市木へ飛んで行き その地で生き続け、胴体はそのまま明神池に残ったと言われていま す。