熊野観心十界曼荼羅・人生の階段
  人生を半円で描いています。人生はこの世に生を享ける事 により始まります。右下の館に若夫婦がおり、赤ん坊に湯を使わせ ています。この赤ん坊が人生の階段を登るごとに成長していくので す。その様子が半円に男女のペアとして描かれており、背後の木が 二人の成長を表しています。生まれた時は、梅、そして柳、桜、松、 杉、紅葉と続き、最後は枯れ木となります。比丘尼は、歌をまじえ ながら人生の変転を説いていくのです。