弘法杉  

国道168号線から大塔川沿い、川湯温泉郷を左右に見ながら50分ほど入ったところに、高さ45メートルほどの弘法大師ゆかりの「弘法杉」があります。大師が杉の小枝を箸がわりに使ったとき、残された枝がこの大木に成長したという言い伝えが残っています。林業華やかなりし頃、川湯温泉からこの辺りまでの約15キロに、トロッコ電車が走っていました。今、静寂の中に「弘法杉」だけが、当時と変わらぬ姿で佇んでいます。