那智の滝



原生林より湧き出て、133メートルの断崖を真っ直ぐに落下する那智の瀧は、海内随一といわれ、仰ぎ見る人は皆、神を感じ、自然の美しさ・優しさに心を打たれます。 太古より那智の断崖に掛かるこの瀧に、古人は神を感じ、神として祀ったのです。見上げれば、天空より天下る白い飛沫をあげて落ちる瀧は、正しく人智で計ることのできない神そのものだったのです。 「身に積もる ことばの罪も あらわれて 心澄みぬる 三重ねの瀧」と和歌にも詠まれたように、この瀧の霊気にふれることにより、己の身も心も、清々しく感じることができるのです。