二河の火祭り  
那智勝浦町湯川二河・金剛院で、毎年8月23日に行われる「二河の火祭り」は、 500年余りの歴史を持つお盆の行事として、今尚連綿と続く火祭りです。 祭りの起源は、大きな勢力を持っていた色川村との山の諍いで犠牲になった 若者の霊を慰める為に始められたとつたえられています。 当日午後7時、白装束に鉢巻き姿の若者が、金剛院の庭に積まれた針金の付いた松明を 手に持ち、火を付けて目神八幡神社に駆け登ります。 そして社殿の所の鉄柱に張ったワイヤーめがけて投げ上げます。 ワイヤーに掛かった松明が山を赤く染め、投げ上げる松明は炎の弧を描き、 勇壮で美しい祭りです。