大馬神社の滝 



 

三重県熊野市の大馬(おおま)神社の滝海岸部の鬼が城と獅子岩とを狛犬に見立て、その三角形の頂点に位置する山中に秘められて聖なる空間が凝縮されています。現在社殿が建立されていますが、古代信仰そのままの姿の滝と岩と山とが祭られております。

市の天然記念物に指定されている大馬神社社叢の中に、この滝があります。社叢は社後の高地と転石の多い狭い谷からなっていて、高地の部分は、スダジイを主とした常緑広葉樹木、谷の部分はスギの巨木、大木を主として、各種の常緑広葉樹を混交する森林で、地形からも湿度の高い局所気候に恵まれて、熊野地方が植林化される以前の暖地性植物の多い植性持つ場所として貴重なところです。