お燈まつり1

 

新宮市内を一望する千穂ガ峰の中腹にある速玉大社の摂社・「神倉 神社」の大祭で、毎年二月六日の夜、松明を手にした二千人近くの 男たちが長く急な石段を一気に駆け下りるところから「山は火の滝、 下り竜」と新宮節にも歌われる勇壮な火祭りです。祭りの起源は奈 良時代にまでさかのぼり、火を神聖視する修験道とのかかわりが深 いとされています。歴史のある祭りでありながら、男性なら老若を 問わず誰でも参加できるという、いかにも熊野らしいおおらかさが あり、近年は京阪神や東京などからの参加者も増えています。