伊勢から熊野への巡礼道が「熊野街道」。その道中最大の難所だったのが 尾鷲市街の西にそびえる八鬼山越えです。
伊勢と熊野を結ぶ「熊野街道」の面影をもっとも色濃く残してい
るのが、尾鷲市の八鬼山峠。江戸時代にここを越えた旅人の道中日
記(尾鷲市・浜口禎也氏調べ)に「上り五十八丁、下り三十八丁。
聞きしに勝る難場なり」と書かれている山道です。
熊野の杉とは趣を異にする桧林の街道には昔の石積みや町石が多く残り、
とくに尾鷲市街側から峠頂上までのルートは往時そのままの姿を伝えていま
す。
写真は熊野フィールドミュージアムが主催した体験ツアーの1コマです。