自己発見への旅

熊野の人々からのメッセージ


「男と女」、「この世とあの世」、「人間と自然」、「未開と文明」、そして「心と身体」−−−人は事物を二つに分け、 対立させて理解することで近代化という発展を享受してきました。けれどもその間に私たちは、なんと多くの古えからの「生きる知恵」、 「死ぬ知恵」を失ってきたことでしょう。日本の中で熊野は、眼に見える世界と見えない世界との接点として秘められて来た地でした。 その地に身をおくと、対立する二つのものが、あるがままに本来の姿を輝かせ、しかもそれらが一つに大きく包まれている中で自己を再発見するという体験を人はします。 そして悩みや疲れ、病いから癒されてきたのです。熊野は、はっきり言って今でも遠い。これをご覧になった貴方にとって、 そんな遠い熊野へ近づく一歩一歩が身につけてきたものを脱ぎ捨て、忘れてしまった智恵を見だす道となりますように。合掌。



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