悠久の時を経て、激しい流れが川床全体の岩盤の上をとおり、柔
らかい岩の部分だけが浸食された結果、九千九百九十九と言われる
大小の岩穴を穿ち、このような一大奇観を造りだしました。落差約20メートルの滝、と言うより川床を滑り落ちるという感じ がぴったりきます。滝壷の横には1646年に建立された2m余の五輪の 塔がありましたが、大水で流されてしまいました。往時は、岩千鳥 やサツキが咲き乱れ、すばらしい景観でしたが、現在、夏の夜には 清流に蛍が飛び交う幻想的な風景が見られます。又下流から登って 来た鮎が滝周辺に群れることでも有名です。
伝説の通り、乳のように垂れ下がった、この銀杏の気根に手を触
れながら、一心に祈願を込めれば子宝が授かるという大樹となりま
した。樹高30m、周囲7m余のこの木に身をまかせ、目を閉じれば、
命の始め、遠い昔の母の胸を思い出します。永正年間(1510年頃)医師であった日下俊斎の夢枕にこの銀杏の精 が現われ、切り倒されることを告げ、助けを乞い、切られなければ 人々の為役に立つと言った。そこであくる日、この木を切る相談を していた村人達に子細を話し、切らずに残ったという伝説がありま す。
熊野川町日足で本流へと注ぐ熊野川の支流・赤木川、さらにその支流・和田川の上
遠くから一見すると、山のように見えますが、高さ100m、幅
500mの一個の巨岩が目の前に座っているのです。国の天然記念
物に指定されています。
まさに天然のピラミッドとも言える地下よりぬきでた一個の巨岩 です。岩の中心付近には陰陽の滝をはらみ、四季折々に花が咲き乱 れています。地球の気の凝縮を感じるにはうってつけのスポットで す。
熊野川の上流・北山川にある延長約31kmの渓谷で、川下から下瀞、
上瀞、奥瀞に分けられ、もっとも美しい景観をもつ下瀞部分約
1.2kmが「瀞八丁」と呼ばれています。60〜80mの幅がある深い縁の
両側にさまざまな形の奇岩がそそりたつさまは、まさに圧巻で、初
夏にはしみるような新緑とツツジやサツキが、また秋には紅葉が景
観をいっそう 引き立てます。
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