自己発見への旅

熊野から海へ


 はるかに蒼く広がる熊野の海。豊かに映え登る太陽の輝き。その光を命の糧として、うねりはじける、白い波。 名も無い遠い島より、まるで地球の熱い血潮の流れる道筋のように、古より異国からの息吹を運びつづける黒潮海流。 何億、何兆といういのちをその体内にはぐくみ育て、熊野から見る大海原は、ひとつの生命体として、息づいています。 まるで、人の持つ、悲しみ、迷い、不安、それごとすべて、潮のまにまに流し去り、海深く飲みこんでしまうように。



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