癒しの体験 - 木の気に触れる


木の気に触れる

 悠久の時の流れのなかにすっくとそびえ、私たちの営みを黙って見つめ続けてきた巨木群。かたわらに立ち、木肌にふれるとき、その沈黙の「気」によって私たちは慰撫され力をあたえられるのです。 
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神代杉

樹齢三千年と言われる「神代杉」です。玉置神社本殿のちょうど真後ろに、まるで本殿を背後から見守るように佇んでいます。「神代杉」の前に立ち止まった人は、誰しもその偉容に圧倒されながら、一時の喜怒哀楽などはるかに超越した、孤高の仙人の姿をそこに見ることでしょう。
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神内神社

   三重県紀宝町にあり、子授けと安産に御利益があるとされる神社。境内にそびえる楠の古木の根元にある大穴を妊婦や若い女性がくぐると、子宝を授かり、安産間違いなしといわれ、今も山門には安産お礼の無数のよだれ掛けが奉納されています。 
 この神社に社殿はありませんが、約7ヘクタールの境内に苔むした巨木や約300
種の植物が繁茂する社叢は、三重県の天然記念物に指定されています。


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弘法杉

国道168号線から大塔川沿い、川湯温泉郷を左右に見ながら50分ほど入ったところに、高さ45メートルほどの弘法大師ゆかりの「弘法杉」があります。大師が杉の小枝を箸がわりに使ったとき、残された枝がこの大木に成長したという言い伝えが残っています。林業華やかなりし頃、川湯温泉からこの辺りまでの約15キロに、トロッコ電車が走っていました。今、静寂の中に「弘法杉」だけが、当時と変わらぬ姿で佇んでいます。
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灯明崎
   鯨で有名な太地町にあり現在の正式表記は東明崎。牟婁の御崎、太地崎、灯明崎と名称が変化した岬で、太平洋に臨む突端には、その昔、遣唐副使として唐に渡っていた吉備真備が唐からの帰路暴風雨にあってこの岬に漂着したことを示す碑が建立されています。
 駐車場から碑のある突端へと続く500mほどの小道は、両側の椎の木枝がトンネルのように覆う心安らぐ空間です。


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瀧尻王子の巨木

 王子社と樹木。熊野詣でそのものが、木に守られ木に導かれての巡礼だといえるのかもしれません。
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引作大楠

   三重県御浜町引作にある引作神社のご神木。樹齢約1500年、幹回り約15m、樹高約48.5mを誇る巨木は遠望すれば周囲のミカン畑に浮かぶ小島のように見え、近づいてその幹に手を置けば、深遠な時の流れに身をひたすことができます。
 熊野出身の博物学者・南方熊楠は、明治政府から出された神社合祇令によって各地のご神木が伐採されることへの反対運動を活発に展開しましたが、この大楠もその運動によって救われた1本で、昭和11年には三重県の天然記念物に指定されています。


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那智原生林
那智の滝の右手に広がる山が、天然記念物「那智原生林」です。上方には寒帯性の植物、麓付近には暖地性の植物が自生しており、植物の種類は約3500種。博物学者・南方熊楠がこの原生林に入って粘菌の研究に没頭したことはよく知られていますが、現在は植生を保護するため入山禁止になっています。


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大門夫婦杉

那智山の麓から那智大社・青岸渡寺に至る熊野古道・大門坂。苔むした石畳が続く
この坂の入り口にあるのが大門坂夫婦杉です。樹齢約800年、樹高55mの杉の巨木2本が寄り添うように立ち、熊野詣の人々を見つめています。


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土井竹林

尾鷲市にある熊野地方最大の竹林。緑の空気と静寂に支配された空間です。


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尾鷲神社の楠

尾鷲駅から約500mほど海よりの市街地にある神社。境内には周囲約10mの楠の巨木がそびえています。また、この神社には室町期に作られたとされる獅子頭が伝わっており、例祭である「ヤーヤ祭り」(2月)で使用されています
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