癒しの体験 - <熊野古道を歩く>本宮から速玉へ (NO.3)


癒しの体験 ー 熊野古道を歩く(NO.1)
癒しの体験 ー 熊野古道を歩く(NO.2)
癒しの体験 ー 熊野古道を歩く(NO.4)


大斎原

熊野信仰の発祥地として有名な熊野本宮大社旧社地です。音無川が熊野川に注ぎ込む同川の中州に位置し、全体的にこんもりとした森になっています。旧社殿は明治22年(1889)の大洪水で流出しました。

しかし、苔むした礎石や石垣が残っており、春は桜、秋は紅葉が美しく、いまなお神聖感をたたえています。4月15日の例大祭には、500メートル離れた現大社から大斎原まで、古式ゆかしく行列が渡御します。

熊野本宮大社

熊野本宮大社は、崇神天皇65年(3世紀前半)に社殿が創建さ れたと伝えられ、家都御子神(けつみこのかみ=スサノオ)を主祭 神としています。

熊野本宮大社は、熊野速玉大社・熊野那智大社とともに熊野三山 を構成し、全国熊野信仰の総本宮の位置を占めています。

大浜海岸
 

新宮市街地の東部、熊野川河口からのびるのが「王子ガ浜」。市民には「大浜」の名称で親しまれている海岸です。

近くには熊野九十九王子のひとつ「浜王子跡」があり、古くは熊野速玉大社から那智大社へと向かう熊野詣でのルートになっていました。今でこそ巡礼の姿は見られませんが、アカウミガメの産卵地として活発な保護活動が行われており、また、2月の御灯祭りには一部の有志によってこの海岸での潮垢離が復活しています。


御手洗海岸

 

大浜を南へと歩いていくと、海岸はやがて行く手を阻む険しい岩場に変わります。


太平洋の荒波が岩にくだけるこの場所が「御手洗」で、熊野詣での道は岩場を避けるように内陸へと続き、高野坂へと至ります。

高野坂
 熊野大社から那智へと続く熊野詣で道は、大浜の南端から一時海岸を離れて山越えで三輪崎へと続きます。

大浜から広角(ひろつの)の一里塚を過ぎて取りかかる急坂が「高野坂(こやざか」です。30分ほどで三輪崎の海辺へと至るこの坂には、昔をしのぶ石畳や巡礼をなぐさめた地蔵、石碑などが残っています。



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