癒しの収蔵品 -


鼻白の滝

新宮から国道168号線沿い、「鼻白茶屋」を左に曲がり、約10分過ぎたところ。高さ約80メートル。真っ白な飛沫を八方に散らしながら、流れ落ちる豪快そのものの「鼻白の滝」。滝壷に、鼻の白い巨大なウナギが棲んでいたことから付けられたユニークな命名。冷たい谷の水に触れ、あるいは飛沫をかぶっていると、小さな悩み事なんか吹っ飛んでしまいます。本当に。
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那智の滝

原生林より湧き出て、133メートルの断崖を真っ直ぐに落下する那智の瀧は、海内随一といわれ、仰ぎ見る人は皆、神を感じ、自然の美しさ・優しさに心を打たれます。

太古より那智の断崖に掛かるこの瀧に、古人は神を感じ、神として祀ったのです。見上げれば、天空より天下る白い飛沫をあげて落ちる瀧は、正しく人智で計ることのできない神そのものだったのです。

「身に積もる ことばの罪も あらわれて 心澄みぬる 三重ねの瀧」と和歌にも詠まれたように、この瀧の霊気にふれることにより、己の身も心も、清々しく感じることができるのです。

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陰陽の滝

原生林の中に忽然と現れる瀧、那智48瀧の一つ奈珂悟の瀧は、その姿から陰陽の瀧と言われています。きれいな滝壷を持つこの瀧は、周りを取り囲む木々の緑を水面にうつし、静かに流れています。

那智山中には、幾つかの谷が那智川に注ぎ、いくつもの瀧が掛かっています。一番東の流れを、大渓流(おおたにながれ)といい、一番下流に掛かる瀧を奈珂悟の瀧と言い、陰陽の瀧ともいいます。この瀧では、今でも修験の僧が、瀧に打たれ修行に勤める姿を目にすることができます。厳寒の薄氷の中を水面を揺らしながら修行する姿は、瀧の美しさの中に自然の厳しさ優しさを感じることができます。

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一夜滝

全国有数の降雨量があり、急峻や山々が海岸までせまる熊野には、大雨のあと一夜にして出現し、幻のように消えてしまう滝がたくさんあります。「一夜滝」。はかない運命のために名前すらつけられていない滝がほとんどなのですが、見た者の記憶に焼き付く美しい姿のものも少なくありません。たたきつけるような熊野の雨。「一夜滝」はその雨の恵みでもあるのです。
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布引きの滝

紀和町内で保護されている約20ヘクタールの自然林「切らずの森」。その森の奥で、絹が滑るような、やわらかく静かな姿を見せているのが「布引きの滝」です。

新緑の初夏や紅葉の秋、切らずの森の遊歩道を下っていくと、やさしげな水音が聞こえはじめ、やがてなめらかな岩肌を三段に分かれて水が滑り落ちる滝壷が目の前に現れます。 体と心全体が清冽な雰囲気に溶けてしまうような瞬間です。 

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荒滝

布引きの滝の下流に位置し、その名のとおり男性的な景観を見せる滝です。まったく人の手の入っていない木々と山肌を切り裂くようにまっすぐに落下し続ける豊富な水。布引きの滝の包み込むようなやさしさとは対称的に、心を叱咤するかのような力強さで私たちにせまってきます。豪腕のきびしさ。これもまた熊野の自然が持つ、「癒し」のひとつの側面なのです。
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大馬神社の滝

三重県熊野市の大馬(おおま)神社の滝海岸部の鬼が城と獅子岩とを狛犬に見立て、その三角形の頂点に位置する山中に秘められて聖なる空間が凝縮されています。現在社殿が建立されていますが、古代信仰そのままの姿の滝と岩と山とが祭られております。

市の天然記念物に指定されている大馬神社社叢の中に、この滝があります。社叢は社後の高地と転石の多い狭い谷からなっていて、高地の部分は、スダジイを主とした常緑広葉樹木、谷の部分はスギの巨木、大木を主として、各種の常緑広葉樹を混交する森林で、地形からも湿度の高い局所気候に恵まれて、熊野地方が植林化される以前の暖地性植物の多い植性持つ場所として貴重なところです。

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飛雪の滝
三重県紀宝町浅里。浅里神社の西隣にある高さ30メートル、幅12メートルの滝で,紀州藩主だった徳川頼宣が、その美しさをたたえて「幾重なす山を巡りて川豊か/ 物は皆装い凝らす秋の色/  滝つ背の一筋掛かる岩辺の/  風吹けば飛沫さながら雪の舞い」という漢詩を詠んだことから「飛雪」の名がつきました。
現在は周囲に公園も整備されており、雪のように水が舞い降りるここの滝の姿を間近
に堪能することができます。


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清滝
 
 熊野市大泊の国道42号線沿いにある『清滝』。折々の水量によって様々な表情を見せ、千変万化する様はまさに熊野曼荼羅のよう。流れ落ちる飛沫を手にとるように眺めることができます。上流に征夷代将軍・坂上田村麻呂の鬼征伐の伝承を持つ「泊観音」があったことから、「観音滝」の別名があります
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